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sax player、sound producer 中村智由のブログ



先週、ルーマニアの友人ビベスク・ミエールからメールがきました。
ミエールから連絡が来たのは、10年振り位

ミエールと出会いは、楽器店の硝子張りの練習室で僕がサックスの練習していたときに、ずっと扉の前で見ている外人がいて、話しかけたのがきっかけでした。
お互い片言の英語で、ちょうどいい位のスピードで会話することができました。

自分がルーマニア人のクラリネット奏者であること、名古屋の銀座ライオンというレストランでピアノとアコーディオンの3人で演奏の仕事をしているということ、ジャズが好きだということ、いろいろ話してくれました。

サックスも演奏するというので、僕の楽器で吹いてもらうと、今まで聴いたことない独特な雰囲気(ヨーロピアンな)を持っていました。

銀座ライオンの寮に住んでいるから遊びに来いというので、翌日、行ってみることに、
34歳と言ってましたが、風貌からは、実年齢より10歳位上に見えて、やけにフレンドリーな態度も、もしかしたらゲイなんじゃないかと内心心配しつつ恐る恐る遊びに行きました。
幸い ゲイでなく襲われもせず、楽器を二人で練習したり、音楽の話し、お互いの国の話しをたくさんしました。

それまでルーマニアという国のことを社会で習った程度のことしか知らなかったのですが、
ルーマニアというのは、ニューローマという意味で、東欧の中で唯一ラテン系の民族が多く住む国であること、
チャウチェスクによる社会主義独裁政治が長く続き、革命により民主化したこと
いろんなことを教えてもらいました。

社会主義独裁政権の頃に自由な情報を入手することが困難で、ジャズの音源なども持っておらず、すごい音楽知識とテクニックを持っているのに、簡単なジャズの決まりごとを知らなかったりもしました。

それから毎日一緒に練習し、ミエールからは、楽器のテクニックやスケールを教えてもらい、ミエールには、自分の知っているジャズの知識を話しました。
自分の持っているジャズのCDを貸してあげると、すごく喜んでくれました。

挨拶は、チファチェ(how are you?)、ビーネ(fine)
数ヶ月そんな生活を送っていて、いつのまにか大親友になっていました。

銀座ライオンの契約期間が終り、帰国する際、
ミエールは、「ルーマニアの家族のために帰国したいが、名古屋でトマ(僕のこと)と別れるのは辛い、体が二つ欲しい」と言って二人で号泣しました。

それから5年位して、今度は、長崎のハウステンポスに住み込みで演奏仕事に来るという連絡があり会いに行きました。
そのときには、自国でもいろんな情報が入手できる状況になっていて、ジャズについて以前知らなかったことも全てマスターしていました。

ミエールは二枚目とはいえないけれど、とても人当たり優しく、でも楽器を持つと、キリリととても男らしく、そんな姿に憧れていました。

ハウステンポスで会ってから10年以上音信不通でしたが、僕の演奏を聴いてくれて(たぶんyou tubeで)、メールしてくれました。
僕も実は、ミエールのことを気になって最近チェックしていたところです。

彼が、自国で活躍していることも知って、そして、僕のことを覚えていてくれたこととても嬉しかったです。

またいつかミエールに会いたいです!


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