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sax player、sound producer 中村智由のブログ
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深夜にブログを書いているのも原因のひとつなんですが、
最近は、すっかり昼夜が逆転した生活を送っています。

昼間も自宅のNAT studio(http://blackqp.iiyudana.net/nat.html)で練習してることが多く、結構引きこもりがちです。

今日は、久しぶりに朝早起きして出かけました。

天気は、快晴ではありませんでしたが、暑すぎず、気持ちのいい一日でリフレッシュできました。

リフレッシュした気分にぴったりの今日のBGMは、ピアニストのホレスシルバーのアルバム「the jody grind」です。

ホレスシルバーの音楽は、とても個性的です。
伝統的なジャズやブルースのフィールが根底にありますが、同時に様々な音楽(特にラテン系)のスケールやリズム的な要素も取り込んでいて、エキゾチックな雰囲気をかもし出しています。

演奏スタイルも独特で、ピアニストが担う役割を超えて、リズム楽器の役割まで果たしています。
本人のピアノソロ中でも左手でリズムを刻んでいることが多く、
楽曲通して、リズムのアクセントが途切れることがありません。

クラブジャズイベントでは、ホレスシルバーの曲は、定番になっていますが、
踊るためにリズムのループが欠かせないクラブミュージックとしては、本当にぴったりです。

ホレスシルバーのバンドの編成では、サックス、トランペットの入った二管、三管編成のスタイルが好きです。

「nica's dream」、「song for my father」、「nutville」など、たくさん有名な曲があります。

「the jody grind」も、トランペット、アルトサックス、テナーサックスのフロントセクションにピアノトリオというsextetの編成です。
一曲目の「the jody grind」からヒップでエキサイティングな演奏を聴かせてくれます。
はずれ曲なしのいいアルバムです。
その中で特に印象に残るのが、「mexican hip dance」です。

このアルバムの中では、一番エキゾチックな雰囲気のする曲ですが、独特ないい感じを出しています。

この「mexican hip dance」を最近カバーした日本のバンドがいます。
ヴィブラフォンの渡辺雅美さん率いるthe fascinations(http://www.the-fascinations.net/)で、nativeとも交流があります。

今週の土曜日6月6日、名古屋doxy(http://www.doxy.biz/index.htm)でthe fascinations「latona」リリース記念ライブがあります。
ゲストで僕も出演します。

「mexican hip dance」も演奏するかもしれません、楽しみです!

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ブログでアルバムのレビューを書き始めて、
周りで読んでいる人達からの反響も結構あるので、ネタが続く限り紹介していきたいなと思っています。

今日も何か紹介アルバムはないかと家のCDをあさっていたら、ポールウィンターのCDを見つけて聴きたくなって、聴いています。

ポールウィンターは、サックス奏者で、もともとジャズプレーヤーですが、ブラジル音楽に傾倒し、現在は、ニューエイジミュージックをやっています。

彼の名前を初めて知ったのは、CMでサックスで鯨と対話するシーンを見たのが最初です。
現在やっているニューエイジミュージックというのは、地球規模のスケールが大きな音楽で、
僕には、ちょっと難しすぎます。

僕のお薦めは、60年代半ばにブラジルのミュージシャンとコラボレーションした「rio」と「the sound of ipanema」です。
「rio」は、ワンホーンカルテットのインストアルバム、「the sound of ipanema」は、同じカルテットにカルロスリラのボーカルとギターをフューチャーしたアルバムです。
どちらもジャズとボサノバの融合した素晴らしいアルバムです。

ジャケットは、「rio」の海辺に水着姿の女性が横たわっているジャケットの方が印象的ですが、
今日は、カルロスリラのフューチャーされている「sound of ipanema」の方を紹介します。

ボサノバを聴いていると歌詞の中に「saudade」という言葉が入っています。
このアルバムの中でもよく使われています。
日本語で訳すと「郷愁」と訳される様ですが、
ボサノバに詳しいnativeのベースの大久保さんによると、
単純にノスタルジーという意味だけではないそうで、直訳できないみたいです。

このアルバムの音楽を聴いていると「saudade」というニュアンスがなんとなくですが、伝わってきます。
カルロスリラの歌声は、甘くロマンチック、
サポートするセルジオメンデスはじめバックミュージシャン達の演奏は、とても繊細で
みんなが同じ世界観を持っているのが、よくわかります。

このアルバムのポールウィンターのサックスは、ポールデスモンドにも通じる優しい音色ですが、デスモンドに比べると芯は強い感じがします。

60年代前半に録音されたポールウィンターの「new jazz on campus」というストレートなジャズを演奏しているアルバムも持っているのですが、
同じ人とは思えない程にアグレッシブなプレーをしていて、それを聴いて芯の強さが納得できました。

感受性が豊かだと、たくさん影響を受けて変化していくんだと思います。

人に歴史ありですね。





nativeのHP(http://www.cnative.com)でも告知しましたが、
7月3日の栄メモリーレーンのライブを最後にドラムの山下佳孝君がnativeを脱退することになりました。

バンドでは、10年間、共通の知人の紹介で出会ってからは、それ以上の随分長い付き合いになります。
nativeでは、本当に長い間頑張ってくれました。

今年に入って彼から辞意を聞かされたときは、
今後のバンドの継続のことを考え複雑な心境になりましたが、
これまでnativeに対して一生懸命取り組んでいてくれた彼が熟考しての決断であると思うので、
気持ちを尊重し、温かい気持ちで送り出してあげたいと思っています。

僕も人のバンドに入ったり、リーダーでバンドをやったりとたくさんのバンドをやった経験がありますが、
nativeほど長い間、しかもほぼ毎週末ライブするというハードスケジュールで活動したことはありません。
全員が、プロとしての意識を持ったバンドで、
ただライブをするのが楽しいというだけでバンドを存続できる訳でなく、
活動することでの発展性を常に求められます。
音楽性と大衆性が必ず一致するものでもなく、ライブの集客や、CDのセールスで結果を出すということも本当に難しいことです。

nativeが10年もの間、活動し続けられていることは、
自分のバンドのことではありますが、本当にすごいことだと思います。

山下君がバンドを離れた後、若干25歳の堀嵜ひろき君が、ドラマーとして新加入します。
堀嵜君は、これまでもパーカッションでバンドでサポートしてくれました。
ジャズに関しては、経験が浅いですが、これを機に頑張ってもらえたらと思います。

ニューアルバム「futurism」リリースまで約一ヶ月、
山下君参加のライブも残りわずか、そして新生nativeの誕生、
是非、今後のnativeの進化を見ていて下さい。

山下君の参加のスペシャルライブは、
6月12日(金)25:00~ 新栄 club mago 「艶」(http://www.club-mago.co.jp/
6月20日(土)19:30~ 大阪 jaz'room nu things (http://www.nu-things.com/)
6月27日(土)19:30~ 山梨 hanger hall「chika's music party round1」(http://hangarhall.com/)
6月28日(土)21:00~ 渋谷  spuma(http://www.spuma.jp)
7月3日(金)20:00~ 栄 memory lane(http://www.memorylane-info.com/)
です。

新生native披露のスペシャルライブは、
7月10日(金)18:30~、20:30~横浜 motion blue(http://www.motionblue.co.jp)
で行います。

メモリアルなライブになる様に頑張ります!


今日は、ご機嫌な一日でした。
ちょっと嬉しいことがあると、すぐに元気になってしまいます。
我ながら単純な性格であきれます。

今日は、気分に合わせて最高にご機嫌なアルバムを紹介します。

「好きなプレーヤーは?」と、人から聴かれたときに、
よく僕が答えるのは、
先日紹介したポールデスモンドと、
もう一人、1926年生まれで現在も活躍中のアルトサックス奏者ルードナルドソンです。

ルードナルドソンは、ジャズの歴史的なアルバムでblue noteの名盤、
ホレスシルバー&ジャズメッセンジャーズの「a night at birdland」にクリフォードブラウン等と共に参加しています。
「a night at birdland」では、チャーリーパーカー直系の正統派バップスタイルの演奏が聴けます。

彼自身のリーダーアルバムも、blue noteから多くリリースされていて、
僕は大ファンなので、ほとんどのアルバムを持っています。
近年は、オルガン、ギターの入ったカルテットでのバンドスタイルですが、
そのスタイルになる前は、サックス+ピアノトリオにコンガを加えたバンド編成でした。

オルガンもコンガが入っているのも、正統派のジャズファンからは、敬遠されがちですが、
そんなことはお構いなく、ルードナルドソンは、常にご機嫌です。

今日は、彼のアルバムの中でも特にご機嫌な1966年にリリースされた「blowing in the wind」を紹介します。
タイトル曲「blowing in the wind」は、ボブディランや、ピーターポール&マリーが歌っていた反戦歌ですが、
ルードナルドソンの演奏する「blowing in the wind」は、反戦歌と思えないほど
ノリノリで楽しい雰囲気です。

その他にも「hello dolly!」「herman's mambo」など聴いてるだけで楽しくなってしまう曲満載のアルバムです。

ルードナルドソンのような正真正銘のジャズマスターが、
for musicians onlyではない楽しい音楽をいつも聴かせてくれることが、
同じミュージシャンとしてとても励みになります。

今年は、9月に開催される東京ジャズに出演するために来日します。
東京ジャズでは、quasimodeとも共演するそうです。
羨ましい!




今日は、大須officina di cesari(http://officina.cesari.jp/)で、毎月第4木曜日に開催されるジャズライブでの演奏でした。
メンバーは、ドラム神谷さん、ベース大久保さん、ギター遠藤君と前回のメンバーに加えて
バルブトロンボーンの照喜名君が加わってクインテットで演奏しました。

今日演奏した曲は、
1stステージは、be my love、speak low、nearness of you、softly as morning sunrise、stix
2ndステージは、hard times、midnight creeper、i'll remenber april
を演奏しました。

今日、僕が選曲してやらせてもらったのは、デビッド-fathead-ニューマンのhard timesです。http://www.youtube.com/watch?v=thpdT7tNeyA
先日、今年1月にサックスプレーヤーのデビッド-fathead-ニューマンが亡くなったことを知りました。
デビッドニューマンは、fathead(まぬけ)というミドルネームがついていますが、
その名とは対照的な知的で、歌心あふれるプレイが素晴らしいです。
大学生の頃、ニューヨークのビレッジバンガードで彼のライブを見ました。
本当に大好きなプレーヤーで、今日は、トリビュートの意味をこめて演奏しました。


いつもnativeや、BLACKQP'67でやっているオリジナル曲は、構成、アレンジがしっかり決まっているのですが、今日のようなジャズセッションは、決まりごとが少なく自由度が多い分、
それぞれの集中力や調子に左右されて演奏の良し悪しが決まってしまいます。
今日は、みんなプレーが冴えていて楽しく演奏できました。

また次のチェザリでのライブが楽しみです。
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